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上場株式の節税対策(2013年8月27日)

2013年8月27日

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●落合会計事務所 オフィシャルメールマガジン vol.147 2013年08月27日配信●
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─┌─────┐このメールマガジンは、税金に関する様々な情報をまとめて、
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・ご挨拶………………………………子どもにとって将来の不安って。。。
・特集…………………………………上場株式の節税対策をしていますか?

●ご挨拶○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

先日、次男から将来に不安があるという話が。
よく聞くと将来の「就活」が不安とのこと。
でも、まだ君は中学2年なんですけど(笑)

最近の子どもの傾向なのでしょうか。
先のことを考えるのもいいのですが、
あまり先回りしすぎるのもなあ。。。

●特集○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○○o。

さて、今日は「上場株式の節税対策」です。

個人で上場株式を持っている場合、
売却にかかる10%の税率は、
今年12月末までで終了となります。

10%の税率とは、たとえば、
○500万円で購入した上場株式を、
○800万円で売却した場合、
→(800万円 - 500万円)× 10% = 30万円
30万円の税金ですむということです。

これが、来年の平成26年からは、
本来の20%の税率に戻り、
納める税金が2倍となります。

そこで、売却予定があるのであれば、
年内までに売却するほうが税金が得になります。

今後も保有し続ける予定があれば、
一度、売却して利益を確定させて、
すぐに買い戻す「クロス取引」をおこなうことも一法です。

これなら、一度10%の税率で税金を確定させて、
その後、同じ価格で上場株式を保有することができます。
個人の場合は、現状では認められています。

さらに、上場株式を「相続対策」に使うこともできます。
上場株式を子どもや孫へ贈与するのです。

上場株式を贈与した場合、
その価格は以下の4つの評価額のうち、
一番低い価格とすることができます。
○贈与した日の終値
○贈与した日を含む月の終値の平均
○その前月の終値の平均
○その前々月の終値の平均

ここ2,3ヵ月で急騰した上場株式は、
贈与するとかなり得になります。

たとえば、
○贈与した日の終値・・・500円
○その前々月の終値の平均・・・200円
とします。

このケースで親から子どもへ贈与すると、
贈与した日の終値が500円としても、
200円で贈与することができるということです。

1万株を贈与すると、
○500万円の評価額なら、贈与税は53万円
○200万円の評価額なら、贈与税は19万円
つまり、贈与税が34万円も節税になるのです。

さらに、贈与を受けた子どもが、
将来、この上場株式を売却する場合、
取得価額は親が購入したときの、
価額を引き継ぐことになります。

以前の高いときに購入したのであれば、
その高いときの価額を引き継ぐのです。

親が1,000円で購入したのであれば、
子どもはその1,000円を、
取得価額とすることになります。

この上場株式を、
子どもが、その後800円で売却したとします。
となると、
取得価額より安く売却することになるので、
20%の税金はまったくかかりません。

これまでをまとめると、次のようになります。
○高く購入した上場株式(1,000円)が、
○大幅に下がり(200円)、
○その後2,3ヵ月で急上昇した(500円)場合、

このタイミングで、子どもに贈与すれば、
○贈与税は200円で計算
○将来の売却時の取得価額は1,000円で計算
することになります。

最近の株式相場では、
このような動きをしている株が結構あるのです。
株式投資をしている人はぜひ活用してください。

さらに、来年からスタートする
少額上場株式の非課税措置(「日本版ISA」)も、
相続税対策にも使うことができます。

この制度は、上場株式について、
○1年当たり100万円まで、
○5年間で最大500万円まで、
○購入後5年間について、
○譲渡所得と配当所得が、
○いずれも非課税となる、
というものです。

この1年当たり100万円の資金について、
祖父母や親から、孫や子どもへ贈与するのです。
孫や子どもは、贈与を受けた100万円で、
毎年上場株式を購入します。

100万円の贈与なら、
贈与税の基礎控除の110万円以下ですので、
贈与税もかかりません。

よって、贈与税はゼロで相続対策になり、
さらに、その後5年間の所得税もゼロ、
ということになります。

このように、
上場株式を10%の優遇税率がなくなる今年こそ、
様々な節税対策をおこなうべきと言えます。
一度お考えください。

●編集後記○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。

夏の甲子園も終わりました。
自分の中でこれまでで一番印象に残る選手は、
もう40年も前になりますが、
何といっても、作新学院の江川卓です。

春の選抜大会でしたが、
初戦で優勝候補の大阪の北陽高校と対戦。
先頭バッターからまったく球に当たらず連続三振。
2回に5番バッターがやっとファールにして、
甲子園がドッと沸きました。

テレビの解説者はこう言いました。
「高校生には江川君の球を打つのは無理でしょう」
それを言っちゃあなぁ。。。(笑)
でも、それくらいすごい選手でした。

さて、甲子園が終わると少しずつ秋が近づきますね。

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