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相続税の税務調査の流れ(2011年10月4日)

2011年10月4日

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このメールマガジンは、税金に関する様々な情報をまとめて、
毎週火曜日に配信しています。
お知り合いの方にも、ご紹介いただけると幸いです。
http://www.ochiaikaikei.com/
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○○さん、こんにちは。
税理士の落合孝裕です。 

いつもメールマガジンをお読みいただき、
ありがとうございます。

最近は出張が続いています。

シルバーウィークは、スタッフの結婚式で山形へ、
先週は、スタッフの実家の甲府へ、
来週は、新潟の燕三条まで研修の講師に行きます。

さて、今回は「相続税の税務調査」でどんなことを指摘されるのか、
実際の現場でのお話をします。

最近の税務調査に立ち会ったときのことや、
仲間の税理士から聞いた話をまとめました。

もちろん、守秘義務がありますので、
内容は若干変えてあることと、
いくつかの事例を混ぜてあることはご了解ください。

相続税の税務調査は、通常は亡くなった方の自宅でおこないます。
現地での調査は、1日で終わることが一般的です。
朝はぴったり10時にチャイムを鳴らします。
これは少し早めに現地に着き、外で時間調整しているようですね。

税務調査に選定される案件は、およそ次のとおりです。

(1) 財産が多額(3億円以上は可能性が高い)
(2) 所得に対して預金が少ない
(3) 不明出金がある(事前に銀行で調べています)
(4) 多額の相続税を現金納付している
(5) その所轄税務署で申告財産がトップレベル
(6) 明らかな間違いがある

ざっとこんなところです。

(4)がわかりづらいので解説をします。
税務署の考え方はこうなっています。
「多額の納税資金はどうやって貯めたのか?」
→「生前贈与を受けて、無申告になっているのでは?」
→「または、隠し預金があり、そこから納税したのでは?」
と、税務署は善良な市民を悪人のように考えるのです。
いやですね(笑)

最近多いのは、60歳の前に会社を早期退職して、
多額の退職金をもらっているケースです。

この退職金を原資に納税したのであれば、
その経緯を説明した書類を申告書に付けたほうが良いですね。

さて、実際の調査が始まると、世間話から入ります。

これは相続人の警戒心を解くためですが、
相続人側はかなり緊張しているため、
かえって重苦しい雰囲気になり、あまり効果がないですね。

そして、故人の経歴、趣味の話になります。
これは、金の使い方を聞いているわけです。
金遣いが荒かったほうが、その後の説明はしやすくなります。
「旅行にひんぱんに行っていました」
「食事に行くと、かならずおごっていました」
 こういう事実があれば、ぜひ強調してください。

次は通帳のチェックになります。
まず、通帳があるのに隠さないこと。
というのは、調査官は事前に銀行に照会をかけて、
不明な出金はすべて調べていることが多いのです。
それでも通帳を見るのは、再確認のためなのです。

調査官が事前に調べて不明出金について、
一覧表を見ながら、納税者に質問していきます。
このときは、わからないものは、
「わかりません」とはっきり答えることが肝心です。
何年も前のことで、忘れていることが自然でなので、
思いつきで答えないことです。

税務署は不明出金に対する「たまり」がなければ、
それ以上追及はしません。

 
「たまり」とは、その出金に対する入金の証拠です。

たとえば、同日に相続人の通帳に入金があれば、
贈与の申告漏れとなります。
一通り調べたあとで、調査官が通帳を預かることがあります。
事前に調べたもの以外に不明点があるときに、
おこなわれるようです。

任意調査なので断ることもできますが、
調査官は銀行に再度行って調べることもできますので、
お渡ししたほうが良いでしょう。
もちろん、預かり証を置いていき、後日返してくれます。
また、ここで銀行印を一通り出してもらい、
その押印を用意した書類に各2回押します。

1回目は、最近使ったかどうかのチェック、
2回目は、印影そのもののチェック、です。

次に、家に金庫があれば、その中身を確認します。
金の延べ棒などがあれば、当然申告漏れとなります。

ここらへんの財産は、
いさぎよく申告しておくことが大切ですね。

これくらいで昼となります。
調査官は、12時から午後1時まで1時間昼休みを取ります。
昼食の用意は不要です。
用意しておくとかなりいやがります。

仮にまわりに食事できる場所がなければ、
しかたなく食べていきますが、お金はしっかり払っていきます。
これはかなり強引に払いますので、受け取るほうが良いですね。

さて、午後になり、故人が貸金庫を借りていれば、
銀行に行き、貸金庫の中身のチェックになります。

あくまでも任意調査ですので、
開閉は相続人がおこない、調査官は後ろからチェックしていきます。

貸金庫は、通帳に「カシキンコ」と印字されますので、
借りていることを隠すことはできません。

さらに、事前の銀行調査で貸金庫の開閉記録もチェックしています。
 
それまで貸金庫を開けることがめったになかったのに、
調査の前に開けていると、
「最近開けたときは、貸金庫から何か出しましたか?」
と聞かれます。

うそはつけませんから、直前に開けることはなるべく避けたいですね。

貸金庫の確認が終わり、
自宅に戻り、4時頃に現地調査は終了します。

たった1日ですが、
相続人の皆さんは、くたくたになりますね。
不明点があれば、立会いの税理士と2、3週間かけて打合せて、
修正するかどうかやり取りしていきます。
相続税の税務調査での修正割合は約85%と
非常に高くなっています。

最近の調査官は、対応はソフトで丁寧ですが、
以前より、事前の準備をしっかりやっている傾向にあります。
一生に一度あるかどうかの経験となりますが、
○○さんが将来に経験されることがあれば、
気をつけて対応してくださいね。

【編集後記】
来週は、新潟県の燕三条まで、
研修講師のため、出張します。
土地柄、日本酒と魚が美味しいので、
楽しみですね~
http://ameblo.jp/tochiai65282414/entry-11037851531.html

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税理士 落合 孝裕
所在:東京都世田谷区用賀2-14-11ブリュンヒルデ4階
電話:03-5716-6528

○顧問契約、単発の相談のお問い合わせは
http://www.ochiaikaikei.com/
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